2022年7月の記事一覧
終業式
体育館にエアコンが設置され、終業式は体育館で行いました。
以下に学校長式辞を載せます。お読みください。
今年の夏は、例年になく、早く訪れたと感じたのは、私だけではないと思うのですが、この1,2週間は、停滞前線が復活して、大雨にさらされる毎日が続いています。九州地方も災害級の大雨で降り続いています。とても心配です。いろいろな意味で気分もやや、下降気味ですが、明日から、いよいよ、夏休みが始まります。
そこで、みなさんにあるお話をします。
皆さんは、井上 靖(いのうえ やすし)さんという小説家を知っていますか。この方は既に亡くなっていますが、多くの小説を書いた有名な方です。この方が残した言葉に
「努力する人は、○○を語り、怠ける人は、不満を語る」 というものがあります。
先生方の中には、また、皆さんの中にも、知っているという人がいるかもしれませんが、では、努力する人は、何を語るというのでしょうか。
怠ける人が語る不満と対比される言葉が入るのだろうと、想像されます。きっと何かの教訓なのだろうと推測する人もいるのではないでしょうか。
努力する人は、前向きな発言をしながら、自分を奮い立たせて、その努力を継続していくのでしょう。別の努力をしている人は、何かを手に入れたいために、その努力を続けるかもしれませんね。
一方で、怠ける人は、努力したくない気持ちから、「誰かがじゃまをするから」とか、「時間がないから」とか、「意味がないから」など、いろいろと「取り組めなくても仕方がない」と、自分に言い聞かせるように、自分に都合が良い理由を探していることが多いのではないでしょうか。 そして、これはやはり、怠けたいための「不満」に聞こえるのです。
それでは、話題を戻します。一体、努力する人は何を語るというのでしょうか。
答えは、「希望」です。 『努力する人は、「希望」を語る』のだそうです。
さあ、今年の夏休みは、42日間あります。長い、長い時間を学校ではなく、家庭を中心に、過ごすことになります。同じ時間を過ごすなら、不満より希望を口にしながら、自分を応援した方が、楽しく過ごせると、私は思います。
「これをできるようになりたい」とか、「こんなことをしてみたい」という何か希望を、しっかりとした言葉にしてみてください。言葉にして言うことで、自分の努力を後押しできるはずです。私は、みなさんには、どちらかと言えば、そんな「努力する人」の仲間入りをしてもらいたいと思っています。長い夏休みは何かを継続するチャンスです。メリハリをつけた生活もできるようになるチャンスです。ぜひ希望を口にしながら夏をすごしてください。
このあと、各担当の先生方や担任の先生からのお話があります。自分のことと捉えて聞きましょう。そして、元気に無事に、2学期の始業式に会えることを心から楽しみにしています。