2学期始業式 学校長講話
2学期始業式が体育館で行われました。非常に素晴らしい態度で式に臨んでおりました。
以下に学校長講話を掲載します。お読みください。
長い夏休みが終わりました。日数は42日間でした。夏休みに入る日に、皆さんと約束をしたこと、それは、元気に無事に、2学期の始業式に会えることでした。ご家庭から、大きな事故の連絡も無く、皆さんと、こうして会えることを本当に嬉しく思います。
さて、今日は、2学期の始業式に際し、こんな話をしたいと思います。 先日、久々に、家族と見ていた、あるテレビ番組を見ていたときの内容です。ジャンルとしては、ドキュメンタリーの要素が加わったバラエティのような番組です。
ある会社に勤める、若手のホープ。あるスイーツデザートの商品開発の担当に抜擢されました。新商品の開発に多くの時間と努力を注ぎ、何度も何度も失敗を重ねながら、自分のおいしいイメージ、追い求めていた「味」や「見た目」になるようシン・デザートづくりに挑戦してきました。
そして、出来上がった、シン・デザートをプロのスイーツ職人に評価してもらうことになりました。当然ながら、本人は、その評価には、良い結果「合格」がもらえると、心の底から、期待をしていたのですが、結果は「不合格」。
プロ職人からは、一言で言うと「あまりおいしくない」、「チャレンジすることは決して悪いことではないが、まだ、勉強が足らない」など、ストレートな意見、指摘を浴びせられました。その評価を受けて、本人は「自信をなくなってきた」とつぶやきました。
私も、その場面を見ていて、それはそうだな、自信を無くしてしまう、のも無理はないな、当然だろう、と私も同じような思いになるだろう、と感じました。でも、プロの職人からでた言葉は、そうではありませんでした。
あなたは、自信がなくなったと言うけれど、そんなことではない、必要なことは、「自信」ではなく「根気」である、と。私は、思わず、「う~ん」「なるほど」と、ドキッと心が動きました。
さて、皆さんも、これから2学期を迎え、新たな活動があらゆる場面で始まります。それは、受験勉強、部活動、学級活動や委員会活動、または、来週に控える大運動会に向けた各競技の練習かもしれません、人それぞれ目標を達成させるために、日々、努力を重ねていくことでしょう。
物事が思うように前に進まないとき、「自信がなくなった」と語ることは、簡単なことかもしれませんし・・・もしかすると、その言葉で自分の至らなさを評価して、自分を納得させ、事態を片付けてしまうことができるかもしれません。
でも、そんな言葉で全てを終わらしてしまう前に、できること、やるべきことが、まだあるんじゃないかなと、私は思います。物事を途中で投げ出さず、理想とする、イメージする結果に到達するまで、飽きずに、長く、長く、やり続ける、心と体の活動力、「根気」何事にも、「根気よく」、これからの学校生活を送って欲しい、と思います。そして、「根気よさ」を身につけて、2学期も、成長を実感してください。
やらない理由は、いつも自分の中にあります。「やる」と決めたら、実行あるのみ。その時、状況は必ず進展するものです。